ファクタリングと言えば、売掛債権を他社に買い取ってもらうイメージが強いかもしれません。しかし、保証型ファクタリングと呼ばれるものも存在しています。これは、売掛債権を買ってもらうというものではなく、売掛債権に保険をかけておくものです。例えば、中小企業や零細企業を相手に取引していると、相手企業が倒産してしまったり支払いが滞ってしまう可能性が高くなります。
こうした場合に保証型ファクタリングを活用すれば、相手企業に何らかのトラブルが発生した場合でもリスクを回避、あるいは軽減することができます。保証型ファクタリングを利用すればサービス提供会社が取引先の与信調査まで行うため、自社での与信管理が不要になるメリットが生じます。また、通常5%前後の保証料率が発生しますが、売掛債権の額の100%が回収できるのでリスク管理としては大きな利点もあります。例えば、相手企業の業績悪化が疑われる場合や、新規の顧客を獲得したいものの相手企業の情報が手に入りにくいケースなどに利用すると効果的です。
ただし、デメリットや制限もあります。まずは保証型ファクタリングは資金をすぐに調達したい場合には不適切な点が挙げられます。この場合は一般的に認識されている買取型を利用することになります。また、無限に利用することができない点も注意点です。
サービス提供会社が行う相手企業に対する与信調査によって保証額が決められるため、その範囲内での利用ということになります。