ファクタリングは資金調達方法の1つになり、大きく分けると一括・保証・医療・国際の4つのタイプがあります。一般的には売掛債権を入金前に譲渡する資金調達法として認識されており、例えば、100万円の売掛債権で手数料20％であれば企業は80万円を手にすることができます。ファクタリングの最大のメリットは迅速性にあります。従来の金融機関を通す資金調達の場合には迅速性に欠けるケースも珍しくなく、この場合、企業は資金繰りに困ることになります。
ファクタリングを利用することで柔軟に対応することが可能になり、大手企業など、債権自体の信頼性が高ければ有利な条件で利用することができます。一方デメリットもあり、大きな点としては金融機関に比べて手数料が高いことがあります。売掛債権では、2社間と3社間との2つが用いられています。まず、2社間は売掛先への通知なしに行うことができ、商品納入・請求書発行・売掛債権譲渡・売掛債権の買取金額支払・請求金額の納入企業への入金・納入企業からファクタリング会社への入金が流れです。
3社間の場合は商品納入企業ではなく、売掛先企業から直接ファクタリング会社に代金が支払われることに違いがあり、納入企業による代金の他への流用などのリスクが無い分、手数料は安く設定されます。ただし、売掛先に債権譲渡通知をする必要があり、資金難など、信用面で不安視されてしまうというリスクが生じる場合もあります。そのために利用する際には、売掛先に十分な説明をするなどの配慮が必要になります。