ファクタリングの手数料の相場は、2社間なら5%~30%程度となっているようです。2社間のほうが主流ですが、3社間を選ぶこともできます。3社間なら手数料は1%~5%程度と2社間と比較してかなり安いです。ところが、5%の手数料でも銀行融資に比べるとハイコストになることに注意しましょう。
売掛金の回収期間は3か月~6か月程度となっていることが多いですが、仮に3か月とします。3か月で5%の手数料がかかるということは、1年で計算すると20%です。つまりは、金利20%でお金を借りるのとほぼ同じということです。ファクタリングでは30%以上の手数料がかかることもあり、その場合には金利に換算すると100%を超えることもあるので非常にリスクが高いです。
ファクタリングのメリットとしてよく貸し倒れのリスクをなくせるということがあげられます。売掛先の会社が倒産をしたとしても、売掛金を買取してもらっているのでリスクは移転しています。ところが、現実にはこれは大きなメリットではありません。まず、企業が倒産する可能性はかなり低いことがあげられます。
そして、倒産寸前の信用のない会社の場合、そもそもファクタリングの審査に通りません。倒産寸前とまではいかなくても、倒産する可能性が高い会社の場合、手数料が高めに設定されます。インターネットのサイトにはまるでファクタリングを利用することが好ましいというように解説してあるサイトもありますが、基本的には利用しないほうが好ましい最後の手段として考えておきましょう。